入院生活~全身麻酔は強烈

入院生活3日目、9月30日。この日はいよいよ手術だった。

前日の食事を最後に、術後までは何も食べられない。手術は午後15時からだったから、7時間前の朝だけ水分(水又はお茶)OK。何回か聞いていたのに、水分ならOKと勘違いして普通にコーヒー飲んでいたら、看護婦さんに『ダメです』と注意された。たまたまきつい看護婦さんではなかったからよかった。

手術時間が近づいて、手術着に着替える。前日入浴しているが、看護婦さんは体を拭いてくれる。恥ずかしいから『大丈夫です』と言った。下着のおしめを履く時カーテン閉めてくれるけど、看護婦さんは中に居たから恥ずかしかった。手術着は浴衣風で隠しながら履くことが出来るからまだよかった。おしめも違和感があったな。

待機していると直接先生が病室まで来てくださって、手術の順番が代わることが分かった。困難な手術で外来の先生も必要だが、時間に間に合わないことが原因。

結局17時~18時くらいになったと思う。

  • 手術

緊張や動揺はなかったけど、手術室の扉は他の部屋扉とは違って少し違和感を覚えた。なんていうか、嫌な感じだ…

中に入るなり看護婦さんに案内される。室内はテレビでしか観たことがなく、宇宙ステーションを思わせた。看護婦さんは手術台に座って下さいと言っていたが、室内を物珍しく眺めていると、かなり強い口調で『ここへ座って下さい!』と言った。その看護婦さんは目まで見開いて凄く怒っていた(^_^;)

聞こえてはいたが、そこまで怒るとは思わなかった。

看護婦さん3、4人と麻酔科の先生が居るなか手術台に座る。そこへ先生が到着するなり妙なことを言ってきた。

本当に手術するかの確認をしてきたのだ。

診察して同意書もあるのに。最終確認でも今更感あるのに『もしあれだったら、僕ら全員このまま下がりますよ』的なことまで言ってきた。

さすがに驚いて少し話しをさえぎるような形で、私が診察の段階で説明受けたことを逆に先生に最終確認して、間違いなかったから行われることになった。

この最終確認はさすがに疑問だが、また私のイメージが悪かったのだと思っている…

普通のことなのかな?

横になると麻酔科の先生がマスクをかぶせるが、むせて顔をのけ反らせてしまった。酸素マスクだと思ったが、Nさん曰くそれも麻酔だと言っていた。直後に麻酔の注射を打たれる。すると強烈な感覚が襲ってきた!あれは経験したことのない感覚だった。3秒くらいで意識がなくなったと思うが、打たれたと同時に脳と身体がSOSを出して脳が溶けていくような感覚があった!

テレビや映画で毒を盛られて苦しむようなシーンがあるが、間違いなくこの感覚なのだろうと思った。

手術室へ入ってから3分くらいのことだったと思う。