女性のヘルスケア
女性のヘルスケアとは、女性特有の体の悩みに対して、周囲が知識や理解を深めたり、通院や検診のサポートをすること。
例えば月経(生理)出産に関することや、更年期問題など。
経済的損失
女性の体の不調による労働力の低下や欠勤などによる経済的損失は、4911億円とも言われています。その背景には女性のヘルスケアがタブー視されていること、男性の認知度の低さが原因にあります。
ですから女性のヘルスケアを理解することで、生産性が上がり社会全体がより良くなります。個人が理解していくことも大切ですが、企業も体制や保障を見直す必要があると思います。
男性は、女性のヘルスケアについて考え理解することで、サポートすることに繋がります。
社会問題として捉える必要性
女性を理解するということはもちろんですが、経済的損失とセクハラ予防です。
男性が女性のヘルスケアに対して発言した時に、セクハラだと誤解される可能性があると思うからです。
女性のヘルスケアがタブー視されていることで、女性はハードルが上がっていますが、男性からすれば触れにくい問題でもある訳です。
ですから企業や社会問題として捉えられることが、予防になると考えます。
女性の体
女性の体は女性ホルモンが大きく関係していますが、女性ホルモンが大きく変化する時があり、それは4段階あると言われています。
思春期
10歳~18歳で、女性ホルモンエストロゲンの分泌量が増える時期。
性成熟期
18歳~45歳以上で、エストロゲンの分泌がピークに達する時期。
更年期
45歳~55歳で、エストロゲンの分泌が減っていく時期。
老年期
55歳以上で、女性ホルモンの分泌が乏しくなっていきます。
症状
思春期~老年期の主な症状。
思春期
年の差はあるが小学生低学年~高校生で月経(生理)がくる。平均12歳くらい。発達加速現象によって低年齢化している。昔は14~15歳くらいだったらしいです。
月経痛は体に異常がみられる訳ではないが、体質によって起こります。
- 機能性月経困難症
- PMS・PMDD
- 排卵痛
- 月経異常
性成熟期
18~45歳の間に女性ホルモンの分泌はピークに達します。
そし結婚・妊娠・出産と様々なことを機に、女性の身体は大きく変化します。
出産経験がきっかけで悪化又は改善する病気もあり、左右することは大きいです。
更年期
40~60歳が更年期です。
女性ホルモンは、40代から急激に低下します。
これによって様々な症状が起こります。1年間月経がない状態(閉経)は50歳過ぎが平均。
女性ホルモンの低下から逃れることはできませんが、更年期障害は全ての人にみられる訳ではありません。
症状を感じないまま過ぎることもあります。症状に関しては、本当に人それぞれで、日常生活がおくれなくなる人もいます。
老年期
55歳以上で女性ホルモンの分泌が乏しくなり、体年齢低下と共に、様々な不調をきたすようになります。
- 骨粗しょう症
- 記憶力低下・認知症
様々な不調をきたすことで、ストレスを感じることも多くなり、悪循環な状態に陥りがちになります。
様々な症状
思春期の所で紹介している症状は、ベースになる症状で、他にも様々な症状があります。
- 月経痛
- 子宮内膜症
- 早発閉経
- 不妊症
- 不育症
- マタニティブルー
- うつ病
- 乳腺炎
- 乳腺症
- 乳がん
- 子宮頸がん
- パセドウ病
- 橋本病
- スーパーウーマン症候群
思春期~老年期までで嫌な気持ちになったり、不安に思った方もおられるかもしれません。
ですが、予防・対処法などもあるので症状がある時は病院へ行きましょう。