繊細、敏感、神経質で悩んでいる人はHSPかもしれません

TV番組ワイドナショーを見ていて、気になった話題がありました。

それは、HSPというものです。

  • この記事でわかること

HSPについて

HSPとは

HSP=ハイリー・センシィティブ・パーソンの略。

非常に感受性が強く、敏感な気質。

90年代始め、繊細な人について研究を始めた、Elen Aron(エレン・アーロン)博士によって付けられた、気質を表す名称。

人だけでなく犬、猫、馬、鳥、魚、霊長類など、100種類以上に同じ気質が見られることから、生きとし生きるもの全ての生存本能であり、生き残る為の、戦略の1つであると考えられているそうです。

特性

Aron博士はDOSE(ダズ)と名付けた、4つの特性を説いております。

Depth of processing(考え方が複雑で、深く考えてから行動

  • 1を聞いて10の事を想像して考えられる能力がある。
  • 調べものを始めると、深堀して知識の量に周りから驚かれる。
  • お世辞をすぐに見抜く。
  • なにか始める時に、あれこれ考えてなかなか始められない。
  • その場かぎりの付き合いよりも、生き方や哲学に興味があり、浅い付き合いや人を嫌う。

Overstimulation(刺激に敏感で、疲れやすい)

  • 大きな音や人混みを嫌う
  • 友達との時間は楽しいが、気疲れしやすい
  • 映画、音楽、本などを見ていて泣く
  • 人の何気ない一言に傷つき、いつまでも忘れられない
  • 敏感で驚きやすい

Sensitivity to subtleties(あらゆる感覚がするどく、第六感が働きよく当たる)

  • 機械音(時計の音など)が気になる
  • 強い光、日光などを嫌う
  • 口臭やタバコの臭いに敏感に反応
  • カフェイン、添加物に敏感に反応
  • 衣類の生地によっては我慢できないほど気になる

Empathy and emotional responsiveness(人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい)

  • 何事に対しても、感情移入しやすい
  • 仕草、目線、声で、相手の機嫌や思っていることがわかる
  • 言葉を話せない、幼児や動物とも仲良くなれる

これらを略したのが、DOSE(ダズ)です。

Aron博士は、4つのうち1つでも当てはまらない人は、HSPでないと定義しております。例えば、3つに当てはまっていても1つにあまり当てはまらなければ、HSPではなく内向的な人の可能性が高いと言っております。

HSPは、環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質であると言われております。生まれ持った性質であるということです。

統計的には、人口の15~20%・5人に1人が、HSPに当てはまると言われております。日本人は、国民性から海外の人に比べて、HSPの割合が比較的に高いとされており、8割の人はHSPではない為(以下、非HSP)HSPの人は、非HSPの人に、共感を得ることが難しいと思われます。

HSPの人は非HSPの人との間に差を感じ、自己嫌悪になることもあります。又、嫌われることを避ける為に、相手に合わせて疲れることもあります。

生きづらい性質なのです。感度の高いアンテナを常に張っている状態。

HSPの人は、非HSPの人に比べて、脳内の神経が高ぶりやすい傾向にあるようです。ストレスを処理する扁桃体が活発で、不安や恐怖を感じとりやすいそうです。感情が激しくなった時に分泌される、ノルアドレナリンやストレスホルモンと呼ばれる、コルチゾールも非HSPの人と比べて、分泌されやすいようです。

発達障害、うつ病、アスペルガー症候群(ASD)とも全く違うようです。しかし、うつ病を少なからずでも知っている人なら、容易に想像できると思いますが、HSPの人はうつ病にもなりやすいです。HSPが原因で併発するうつ病をHSPうつと呼ぶそうです。様々な社会問題から、今後も増えることが予想されています。

検査

参考までに、今現在行われいる検査方法を載せておきます。

光ポトグラフィー検査

脳に安全な光をあて、脳の血流量のパターンで、うつ病かどうかを判断します。これにより、HSPうつなのかを見極めるそうです。HSPうつは、人一倍繊細な感覚を持っていることから、より慎重な治療が求められます。

うつ病の治療で一般的に用いられる抗うつ薬は、多くの人に副作用が見られることから、HSPうつの人はより心配が予想されます。

磁気刺激治療(TMS)

体への負担が少なく、お勧めの治療法だと言われています。

頭に磁気の刺激を与えて、脳を活性化することにより、うつ病の症状を改善。妊婦の方や高齢者の方でも受けられるとのことです。

ここまでの話で、本当かと思うかもしれませんが、HSPは病名でも病気でもありません。したがって、治療法はありません。

悲観的にならずに、ゆっくりと向き合っていきましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか?

HSPの人も、非HSPの人も、まずは知ることが大切です。今回そのことに繋がっていれば幸いです。

HSPの人は、病気ではないということを知ってそのうえで付き合っていき、非HSPの人は理解してあげることが大切かと思います。

それからHSPの人は、社会でやっていくなかで、全てHSPのせいにできるから楽だと思うということを耳にしました。確かにそおいう一面もあるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

社会の人達は優しいばかりではないからです。分かったうえで揶揄してくる人もおります。これはなにも悲観的な意見ではなく、現実的に考えるとそうなります。

そういった場合は、落ち着いて対策を考えましょう。

思いつかない時は、親や友達に相談してください。どちらもいなくても、誰かに相談してください。このサイトに連絡してもらってもかまいません。1人で悩み過ぎないことです。

今回は専門的な説明が多かったので、読んでいて疲れた方もおられるかもしれません。HSPって何回でてくるんだって話です^_^;

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後の励みになりますので、よろしければ横にあるバナーをクリックしてください。3つあります。

参考

マドレスクリニック

新宿ストレスクリニック

ありがとうございました。

投稿者: ウボォー

雑記なのでどんなこともUPしますが主に人間関係・メンタルに関する記事で悩まれている方の力になりたいと考えます。

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